仕手株とは「仕手」と呼ばれる、特定の投資家もしくはグループが株価の上昇をもくろみ意図的に相場を形成している株の事です。現在では株価を意図的に操作する行為(価格操作)は、証券会社がその銘柄の公募増資などを行う場合に限り、株価を安定させる操作が認められていますが、その他の株価操作は法律上違法とされています。
そのため、多くの仕手株はその実態は明らかにされることはありません。明らかになってしまった場合には、相場操縦とみなされ処罰の対象になります。
仕手株としてピックアップされやすい銘柄の特長は(1)信用取引が可能で空売りが入りやすい事(2)株価を操作するうえで必要な資金力が余り大きくない、中小型株である事(3)業績等の裏付けが無く、一般からは割高にみられる事などがあります。割高と判断した投資家が空売りを入れる事で、上昇のバネとして働くことを狙って仕手戦が展開されますから、このような条件が整っている事が重要です。
仕手株とはこのような銘柄と相場環境が揃った場合に出現してくることが多いと言えます。バブル崩壊以降、このような証券市場に対する規制が強化されており、仕手株に対する法的な規制も厳しくなりました。そのため、昔ほどの大相場を仕手株が演じる事は無くなりましたが、依然として市場に存在はしています。仕手株とは完全なマネーゲームであり、売買の内容、手段が明らかになってしまうと、証券取引法違反となる違法行為ですから、腕に自信があるなど相場に対するセンスがなければ、近づいてはいけない銘柄です。特に、比較的早い段階から空売りが規制されてしまい注意喚起や空売り禁止などの措置が行われ、逆日歩の支払いを余儀なくされますから空売りのポジションを持つ場合には注意しなければいけません。